「命の循環」ティール組織の実践と葛藤解決を巡る対話

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(アイキャッチ画像:山のアイヌの人たちが連れて行ってくれた森には豊かな山菜がたくさんあり、
 また次も生えてくるような採集の仕方がありました。)

 

あっという間に梅雨があけてしまいましたが、今日は雨です。

8月にフフ山梨という素敵な場所で
「葛藤解決ゼミ」というワクワクする合宿をやらせていただく関係で、
タイアップ企画として8月からスタートする
「いのちの循環とティール組織の学校 ~ティール組織を畑から学び、わたしから始める~」

講師 Natural Organizations Lab株式会社 の代表の吉原 史郎さん(以下、しろうさん)と
お話をさせていただく機会をいただきました。

組織の成長やありかたについて関心のある方は「ティール組織」という言葉をご存知の方も多いかもしれません。
プロセスワークのクラスをしているとそこには「U理論」とか「ティール組織」、
その他にも様々な考えや手法の名称を耳にすることがあります。

私は難読症なのでそういう難しい、文字がびっちりな本を読むことが残念ながらできません。
でも自称”プロセスワークオタク”としては特にそういう新しい概念がきても、必要であればちゃんと私が理解できる、インプットできるやり方でその世界観やそれを実践している人たちと出会えるだろうというプロセスを信頼して時期を待っていました。

そして今回、とても私にぴったりな形でやってきたというわけです。私たちをフフ山梨に呼んでくださっている春日さんいわく、私たちの共通点は「リアルであること。」しろうさんはご自身の組織やほかの幾つかの組織において組織経営の進化形態の一つであるティールを目指している人たちに寄り添ってお手伝いをしている方で、実践者だったのです。

プロセスワークのこともよくご存知で、いろいろな話をしました。
素敵な時間で、とても豊かな気持ちになったのと、夏の二つの企画がハプンすることがとても楽しみになったので、今回のブログでは特に印象に残ったところと今回のタイアップ企画として春日さんの想いはフレーミングするとこんな感じになるのではないかというところらへんを言語化してみようかと思います。プロセスワークの視点から聞いた話をまとめる感じで。

(↑白老で畑をやっている友達が種を胸に入れて歩いてあっためてから発芽させたもの)

 

◆リーダーシップからそしてエルダーへ
しろうさんのお話を聞いているとやはりまず、組織トップの人たちの意識変革が必須のようです。そりゃそうだと思います。組織運営の世界観、文化、アイデンティティ(1次プロセス)を作っていく為の舵取りだし、最初の決定権がある役割の人たちですから。
その際はやはり以下にその経営者の人たちが個人としてもどのように問題とどう対峙しているのかというところが大切だということでした。

プロセスワークでも「問題の中に解決がある」といいます。問題はその人の成長を促していくマスターのような、ヒントのようなものがその奥に隠されているので起きてくる望まないこととも対峙していこうとします。ティール組織のような組織運営を目指している人たちは、葛藤や問題を排除しようとするよりもそれも一つのオーガニックで必要なプロセスとして受け止めていけるように成長していくことが大切です。

一人のリーダーが組織全体を引っ張っていく、責任をその人が背負っていくというよりも、全体的に起きてくることを受け止めて、そしてそれを組織全体の為に活かしていけるようなエルダーシップがイメージとして浮かんできました。

 

◆気になることがあったら「循環!」いのちの循環 (circle of life)

従業員との関係性についてもいろいろと話を聞いていく中で、それぞれが一つの「役割(ロール)」として認識されていくのだという理解をしました。

組織内の様々な声、特に出にくい声があると思うのだけどそれはどうやって拾っていくんですか?という質問をしたら「循環!」という言い方をして意見をあげていくんだと。ゲームのルールのように「循環」と言えばその立場(ロール)からの意見として思うこと感じることが言える仕組みになっているそうです。その際、なるべくその「循環」と言われる声は聞かれるようにするのだということでした。

これはとてもアメリカ的だし、型を大切にする日本にもきっとマッチするやり方なんだろうなぁと想像しました。ルールや型にすると声もあげやすいですね。

プロセスワークでは周辺化された声というのは孤立していくと暴力性をもち、より大きな声となって立ち現れてくるとさえ言われています。聞かれる必要のある声は、身体症状や出来事のような非言語の形をとってでも声をあげてきます。そういう声が孤立する前に出やすくするシステムなんだろうなぁと。もちろん、対応する人たちはそこでダブルシグナルを出さずにちゃんと聞いていかないとシステムは機能しないだろうなぁとは思いますがそこは人材教育の部分なのでしょう。

個人的には私が育ったヨーロッパとはまた文化や個人主義の主張の方法が違うので、ヨーロッパではどのように実践されてるんだろいうという興味も湧いてきました。

この「循環」のネーミングについては<命の循環>という意味として「循環」が使われているようです。英語圏では「tension」といって発言をするようなのですが、それは「緊張」とか「圧」があるという意味ですよね。それよりも、大切な声を聞かれないということは命に関わってくるから、それをちゃんと循環させる為に必要な声としてホールドしていくというイメージのようです。

「命の循環」。circle of life。本当にそうだなと思いました。
社会の中でも聞かれていない声は本当に命に関わってきます。

私は仕事でそういう社会的に抑圧されている人たちの声を拾い上げていくことをしているし、その人たちがどれだけ生きづらいかをみているのでまさに全体的な「命の循環」としてもそういう声を大切に拾っていける社会になればいいのにと強く思いました。

プロセスワークが大切にしている「深層民主主義」という世界観とも通じるものがありました。

 

◆声がでやすい土(環境)づくりと現時点で出てくる声対応力(アタックトレーニング)

しろうさんたちはそういう考え方を理論で勉強するだけではなく、実際に畑づくりを通してティール組織を理解する講座を企画中です。お話をしてみるとそこにはそういう組織の環境づくりというところには畑の土づくりを通して学べることがたくさんあるのではないかと感じました。

そしてしろうさんたちは組織の中にある「循環」の声が湧き上がって来やすい土作りを。

私はまだそういう環境ではないところで「循環」という安全な方法ではない形や表現で立ち現れてくる「声」の拾い方、向き合い方、歓迎の仕方を8月の合宿ではみなさんにお伝えできればいいのかなと。

経営者の方に限らないと思いますが、組織、社会の中で生活していると私たちは様々なアタックにも直面します。思いがけないところで攻撃されたように感じたり、否定されたり、受け入れてもらえなかったり。逆に自分自身が相手をつい攻撃してしまったりうまく表現できなかったり。

表面的には「葛藤」や「問題」のように見えていても実はその奥になにかとても今の自分や今の組織に必要な、成長のための「種」が隠されているとしたら、それをうまく含められるといいですよね。今起きていることをどう扱っていくのか、今場で起きていることをどのように理解していくのかなどの視点を学んでいくと、問題に対する景色や捉え方、受け止め方が変わってきます。最近、ダイバーシティとかインクルージョンとか言われていますがそういうところとも繋がってくるスキルトレーングをしていきます。

実際にそれぞれが直面しているケースや場面の中でどのようにしていけばいいのか実践編として学んでいきます。しろうさんの畑を通しての学びも、きっと目の前の野菜たちと向き合いながら学んでいくのだと思います。

そういう意味で確かに企画者の春日さんがいう「リアルさ」というところが共通するところでした。ソーシャルチェンジ・エージェント(社会変革者)として実践をしている人との話は本当に具体的であり実践的で豊かな意見交換の時間となりました。

冒頭に書いたように、「ティール組織」というキーワードがゴーストロールのようにここ数ヶ月私の周りでフラートしていました。これはドリームランドの出来事、ワールドチャンネルからやってきてる声ですが、それが春日さんとう関係性チャンネルを通してしろうさんという関係性とつながり、そしてティール組織という世界観と私はリアリティをもって出会えたのでした。個人的にはこの一連の流れ自身がとてもオーガニックで、必然のような気がしています。

春日さん、しろうさんとのご縁に感謝します。

夏の企画、組織の土をほぐしてつくっていくこと。そしてあらゆる場面ででてくる予想外の関係性や問題、葛藤に対応していく筋肉とセンスを身につけていくこと。今の組織作りにはどちらも必須だと思いますの。
可能な方はぜひ両方の経験をしにフフ山梨へ。

企画①しろうさんとゆうこさんの
「いのちの循環とティール組織」の学校
~ティール組織を自然の畑を通じて深め、わたしから始める~

https://peraichi.com/landing_pages/view/ecosystem-teal

 

企画②Dayaの
「葛藤解決ゼミ合宿&2回のオンラインケーススーパーヴィジョン」

https://forest-and-mind.peatix.com/

 

ちなみに、しろうさんがまとめたティール組織のエッセンスを丁寧に解説された記事。
私はこれを読めるように加工して読みましたよ。

ティール組織まずはこれだけ!実務的視点でみる3要点と5過程

(プロセスワーク用語に関しては後日用語集を作成予定です!)

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2018年も半分すぎましたが、
蓋を開けてみたらDayaの単発企画と合宿がたくさん開催されます!
一覧はこちらをごらんくださいー。

三鷹でコツコツやってるプロセスワーク講座BASIC14期は9月スタートです!

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