＜ヒーリング・ヒストリー＞個人の人生に影響する政治や歴史

昨日はzoomで

「Dayaのポーランドいってきたよ！分かち合いの会」

というシェア会でした。

（★感想をいただきました。ありがとうございます。https://changeconflict.com/?p=546）

5月にアシスタントとして参加した「ヒーリングヒストリー」というワークのことや、個人的な体験について話しました。「ヒーリングヒストリー」はワールドワークのアプリケーションの一つです。その土地で起きた歴史やその歴史に関係していた人たちの集団的、個人的トラウマに焦点をあてて、癒していくワークです。

「参加できないんだけど、動画みれないですか？」というお問い合わせを幾つかいただいて、関心を持っていただいたんだなーと嬉しかったです。

どんな話になるかわからなかったのでお断りしたのですが、一部、シェアできそうなところがあったので、参加者のみなさんに許可をいただいて下の方に公開しました。ご覧ください。

ワークの話とか、ポーランドの状況とか、色々な話をしたし、まだまだ私の中でも消化中の者が多いのですが、今回話をして実感していたことが一つ言語化されてクリアになり、改めて実感を噛み締めているのが、

「個人の人生には思っている以上にその時代の政治が絡んでいて、そしてそういう毎日の生活が積み重なって歴史となっているんだ。」

ということでしょうか。

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（今でも女性たちが中絶を禁じている法律に反対をするデモとか、様々な政治的アクションはこの広場で行われています。）

歴史というと教科書に出てくる年表と出来事のようなイメージで、私はラーニングメモリーが弱いためとても歴史にはトラウマがあって気持ちが暗くなるのですが、

一人のルーツを語ったり、家族を語ったりする時に以外に政治がそのバックグラウンドに絡んでるんだなぁと実感すると、「歴史」や「政治」という言葉にも違う響きがでてきて、違う距離感となりました。

特に私のポーランドの友人たちは、おじいちゃんが日露戦争（1904-1905）のころに生きていたり、ワルシャワ蜂起の頃に子供時代を過ごしたり、戒厳令のときに14歳だったり、社会主義から資本主義に変わった時に20歳だったりと実際にその社会の大きな出来事や変動の時代を経験した人たちです。

色々と自分の体験として話をしてくれるので、その人の個人の人生と政治と歴史がすごく密に絡んでるのがとてもよくわかります。

日本でも特に広島や長崎にルーツを持つ人たちはそういう感覚はもっているでしょうし、アイヌの人たちと話をしていてもやはり歴史や政治との絡みは感じますね。

私自身も片方の家系は満州にいっていたり、もう片方も戦争の時に飛行機の図面を書いていたりと色々と戦争という政治的・歴史的なストーリーに無関係ではなさそうです。

ヒーリングヒストリーでは、歴史によるトラウマ、個人のトラウマから集団のトラウマまで広くフォーカスをしてワークをするのですが、社会状況が変わって、表面的には平和が訪れたかのように見えても、そこで経験された様々な迫害や恐怖や痛みなどの感情は世代を超えて受け継がれていくといいます。

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（ユダヤ人ゲットーのあった境界線をこのようにして記憶している。）

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（たまたま選ばれた会場はワルシャワ蜂起の最後の最後まで使われていた重要な建物の一部でした。そのためか残りの一角にアーミーグッズショップが入っていてこんなポスターが…）

アウシュビッツサバイバーの3世や4世だったとしても、そしてアメリカという遠い国で生まれ育ったとしても、なんらかしらの身体症状や、どうしてもなくならない心理的な緊張や恐怖などを抱えている人たちがたくさんいます。その際、個人の問題としてワークをしてみてもそれはなくならず、集団的な歴史的なトラウマをたどっていくとそこにその症状の根っこがある場合があります。

そういうものは個人だけでは癒すことには限界があり、コミュニティを通してこそ癒されていくものもあるのです。

動画は、個人の歴史の中に政治とその時代の歴史がどんなふうにつながっているかという個人的なdayaの経験と気づきの語りの部分を公開します。

（話の中に出てくる超個人的だけど歴史的バックグラウンドと繋がったきっかけになったブリーニー）
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つまり、今ここで生きている私たちも、遠いと感じている政治の影響を受けながら生活しているし、ここで起きることは大小の差はあれど、歴史を作っていたりするわけです。

歴史は未来にも続きます。

そういう視点に立って

自分たちがどのように今の政治を変えて、歴史を変えていけるのか。

次世代に何を残していきたいのか。

もう少し身近に感じられるようになった気がしています。

ポーランドでの経験、その前に訪れた北海道のアイヌの皆さんたちとの時間。

どちらでも個人の話をたくさん聞かせてもらいました。

現在の話、過去の話。個人的にはどちらにも歴史や政治が絡んでいましたし、

今もそうです。今も政治の影響で様々な個人が葛藤しています。

ワールドワークは、合意された現実（コンセンサス・リアリティ）レベルだけでなく、気持ちや非言語の部分なども含めた形で様々なプロセスに寄り添うことができます。

ヒーリングヒストリーもですが、改めてこのワークの可能性と重要性と必要性を感じて帰ってきました。

日本でも私のワールドワークの場ではこのような経験と学びを活かしていきたいと思っています。

自分が写っている動画をアップすることにとてもシャイになっている部分や抵抗がありますが、

ワールドワークやヒーリングヒストリーの分かち合いは絶対にしたいのです。

そして必要な人に、たくさんの人にこれを届きますように！と

快く公開を承諾してくださった参加者のみなさまに心より感謝します。

そういう人たちに支えられて、また一歩前進できます。

これもコミュニティ（関係性）の力ですね。

感想もいただきました。
感想はこちらのページに別途upしました。

「感想をいただきました：ヒーリングヒストリーわかちあいの会」

＜Dayaの今後の講座予定＞

2018年は単発参加ができる企画が増えたのでまとめてみました。

タイミングがあったらぜひ体験しに来てみてくださいね。
 また、必要なかたがいたらシェアしていただけると嬉しいです。

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【6月24日】＠三鷹（どなたでも参加できます）
 組織理解へ導くプロセスワーク・ケーススーパーヴィジョン
 http://kokucheese.com/s/event/index/518022/

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【7月4日〜毎週水曜日夜、6回 】＠zoom（どなたでも参加できます）
 ジェンダーで語るプロセスワーク オンライン講座
 https://kokucheese.com/event/index/520423/

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【8月25・26日】＠山梨（どなたでも参加できます）
 ～個人や組織の成長を促す～葛藤解決ゼミ合宿
 ＋2回のオンラインスーパーヴィジョン付き
 https://www.facebook.com/events/2059967867550867/

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【10月6・7・8日】＠長野（どなたでも参加できます）
 ワールドワークLABO合宿＃4
 ＜ジェンダー・セクシュアリティをめぐる様々な声＞

詳細は後日up予定

Facebookページをチェック！
 https://www.facebook.com/worldworkLABOteam/

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【10月21日】＠都内　（セミクローズ？）
 NPO法人　働く場所研究所〜最高の居場所
 第116回ライブ なんて複雑で美しい世界！　
～はたらく場で使えるプロセスワーク入門<仮>予定

詳細は後日up

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【12月1・2日】＠北海道
 ワールドワークLABO合宿
 テーマ未定

詳細は後日up予定

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★継続クラスは変わらず三鷹で行っています。
 日常で使えるプロセスワーク講座BASIC14期の日程

◎Basic14期 土曜日、9時半～12時半
 ・9/22 、10/13、 10/27、11/17、12/8、12/15

【受付中】
 https://kokucheese.com/event/index/520423/

BASIC修了後、グループプロセスの会、アドバンスクラス、合宿、その他交流企画などに参加できます。

★個人セッション枠を増加しました。
 平日昼間であれば、新規の方セッションできます。

★執筆・講演・講師依頼なども受け付けてます。

詳細はお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
 https://changeconflict.com/?page_id=58