<ワールドワーク>サステイナブル(持続可能)な社会変容には、私たちそれぞれの意識変容が不可欠です。

現在、ワールドワークLABO合宿2018年、絶賛受付中です。

今年のテーマは<ジェンダー・セクシュアリティをめぐる様々な声>。
 このテーマでの開催は今年で3回目です。

https://worldworkgender2018.peatix.com/

これまでの会場であった長野県・川上村から、
会場を変更するプロセスが起きてスムーズに山梨県・清里に決まりました。

 

変更になってすぐに下見に行ってきました。
森の中の素敵なロッジで、自然に囲まれながらテーマについて深め、
ワールドワークというアプローチと出会っていただければと思っています。
また、多様な人たちがくる合宿に柔軟に対応してもらえるホスピタリティを感じ安心しました。

日本では最近性の多様性をサポートしていく動きが活性化された印象があります。
同時に、近日本当にジェンダー・セクシュアリティをめぐる気分の悪いニュース、
悲しい出来事や怒りのアクションが出現してきたことも事実です。

しかし、これらの問題は今に始まったことではなく、何十年も前からあったことばかり。
それがやっと、表現されるようになった。語られるようになった。そう見ています。

私が今から20年前に性やジェンダーをめぐるワークショップをやっていた頃から、あまり現状や社会の意識は大きく変わっていないように見えます。

だからこそ、私は今、私たちのワールドワークを
「ジェンダー・セクシュアリティ」というテーマでやり続ける必要性を感じています。

私たちはもっとこのテーマについて深め、学び、言葉を獲得し、そして何がそこに起きているのかをストラクチャーとともに理解をする必要があります。

そしてなによりも、そのことで受けた傷、悲しみ、怒り、孤独、失望、をしっかりと癒していくプロセスが必要です。
そのためにも私たちは支え合えるコミュニティがあったほうがグループダイナミクスでエンパワーしていけます。
そういうきっかけになるのがワールドワークでもあります。

ワールドワークでは参加者全員で行うラージグループプロセス、
少人数のグループで行うスモールグループプロセス、
そして2-3人という少人数のグループ、
自分の内側をワークしていくインナーワーク、
個人のプロセスや感情をワークしていく個人セッション
(★私たちの合宿では個人セッションの代わりに瞑想を行います)など、
様々な規模、様々な関係性のレベルでのプロセスを並行してみていきます。

それは個人の内なるプロセスと、社会や世界のプロセスにはフラクタル(同じパターン)な構造があるというふうに考えるからです。

「自己変容から世界変容へ」「自分が変われば世界が変わる」というのがワールドワークでは大切にしている視点です。なぜなら、外に起きていることは私たちに何か必要なことを教えてくれているから。そしてそれは自分の内側にもあるから。

サステイナブル(持続可能)な変化のためには、私たちそれぞれの意識変容が不可欠です。

私たち一人一人が世界を作っていっています。
自分たちの中にもその世界はあります。
差別に対してなんとかしたいと思うなら、自分の内側にある内的抑圧、内的差別に気づいてみてもらいたい。相手に対する怒り、テロリストのような殺意を持っているのであれば、その奥にある声は何を表現したがっているのか、耳を傾けてあげてほしい。

外側の、そして内なる葛藤をどのように捉えていくのか、人とどう関わっていくのか、意識を広げ、そこに可能性と希望と勇気を見ていけるようになっていかないと私たちは戦いに燃え尽きてしまいます。

ワールドワークは単なる対話の手法ではなく、
プロセスワーク独特の「意識(アウェアネス)の拡大・増幅」を軸として
物事を捉え、理解し、様々な声をホールドしていく手法です。
スキルというより物事の捉え方、
世界に対するあり方を成長させていくようなイメージのほうが近いのかもしれません。

「ワールドワーク」について少し語っている動画を昨年アップしています。

 

そして先日はプロセスワークにおいてもワールドワークにおいても欠かせない
「ランク概念」についての動画をyoutubeにアップしました。
無料ですので、ぜひご覧になってみてください。
この概念を知るだけで皆さんの日常でどんなことが起きているのかを
理解するためのヒントになれば嬉しいです。

 

先月、ワールドワークLABOプロジェクトの
ヘルパーチームのためのトレーニング合宿でした。
みなさんとともに場をホールドできるように、
自分たち自身の問題や課題をワークして、
問題から目をそらさないように踏ん張っている心強いメンバーたちです。
でもみんなまだlearner (学習者)。
私自身もそうです。
一緒に深層民主主義的な関わり方、ダイバーシティな社会の可能性を模索していきましょう。

 

★ドネーションのお願い★
 今年から、様々な経済状況の方も参加できるようにドネーションページを設けました。この資金は参加者の方の施設使用料、講師料などに当てられます。経済的なダイバーシティ、みなさんの経済力をどのようにコミュニティに貢献できるか、分かち合えるかなどを考えるきかっけにもしていただければ幸いです。これ自体がグループプロセスのテーマとなりますね。
 ご協力お願いいたします。

https://wwlabodonation2018.peatix.com/