【フィードバックの力】言葉にすること。伝えること。

【フィードバックの力】言葉にすること。伝えること。

先日、とてつもなく嬉しくて泣いてしまうことがありました。

ある生徒さんのパートナーKくん(仮名)のお話です。

Kくんは最初、パートナーが私のクラスに来ることはあまりよく感じていないときいていました。
貴重な2人の時間をとってしまいますからね。
そうだろうなぁと思ってきいていました。
(これは様々な生徒さんのパートナーが感じることでもあります。)

2人はゲイカップル。
同じセクシュアル・マイノリティとしても色々とつながりを感じたり気にかけていました。

忘年会などの時にお誘いしていましたが、なかなか会う機会がないまま時が過ぎて行きました。

数ヶ月前に、生徒さんが「実はKくんがDayaのYouTubeの動画をみている。いいといってる。」という噂をききました。
嬉しかったのを覚えています。
少しでも発信していることが誰かの役に立てばと思っていたからです。
特にいいイメージを持たれていませんでしたからなおさら。

ぜひ感想を聞かせてほしいと伝えてもらいました。

そしてまた時が流れました。

先日、生徒さんがクラスに来て「Kくんから手紙を預かってきました。」と嬉しそうにチェックインでシェアしてくれました。
「おぉぉぉぉ…」
プロセスを知っているクラスのみんなからも声がもれました。

OKをもらっているというので、難読症のこともありみんなの前でKくんの手紙を読んでもらいました。

許可をいただいたいので、こちらでもご紹介。
実物をみてもらったほうが読者のみなさんとも分かち合えるから。
↓↓↓

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詩も周りのイラストもKくんの手描き。

 

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綺麗な文字。
丁寧に言葉を選んで書いてくれたことが伝わってきて。
そして具体的にどんなところで聞いてくれているか。
具体的にどんな風に感じてくれているかが書かれていて。

リアルには会えていないけど、Kくんとほんの少しドリームランドの中で出会えた気がしました。

なんどもなんども見てくれたこと。
なによりも自分の豊かさに気づいていくプロセスの様子。
プロセスワークを好きになってくれたこと。

この手紙を通して、
私が「日常で少しでもプロセスワークの知恵をつかってくれたら…」という想いが
ちゃんと届く人には届いているんだということがしっかりとわかりました。

Kくんの手紙は今度は私自身をエンパワーする効果がありました。
私自身がやってきたことの効果や誰かの役に立っていることをちゃんと教えてくれました。
そして私はまたがんばろうという気持ちになったのです。

手紙を読んでもらって感動で熱いものがハートからこみ上げてきました。

「自分の内側に起きていることは隠さない方がいい。」
恩師のアーニー(アーノルド・ミンデル。プロセスワークの創設者)に普段から言われていることを思い出して、
「ちょっとごめん」とスペースをもらって涙を止めずにみんなの前で私は少しだけ気持ちを表現させてもらいました。

Kくんの言葉が私のハートに触れて、私は感情を表し。
そしてクラスのみんなのハートにも響いているようでした。

生徒さんにはぜひKくんにもまた彼の言葉のインパクトを伝えてほしいとお願いしました。
Kくんのフィードバックがどれだけ私や私の生徒さんたちに私たちがやっていることを勇気付けてくれたか。

普段から私はクラスや動画でフィードバックの大切さを伝えてきました。

言葉にすること。伝えることの大切さ。

嬉しいと思ったこと。
いいね!と思ったこと。
もっとこうしてほしいということ。

そういうことはちゃんと言葉で伝える、フィードバックすることのパワフルさと常に伝えてきました。

相手に言葉でフィードバックすることはそこに見えないけど確実にある豊かさを可視化して「在る」ものにしていけます。

なるべく具体的にいうといいです。

私たちは自分自身のしていること、発している言葉のインパクト(印象や影響力)って意外にあるんですけど
本人は気づいていないんですよね。
特に多くの人は自分の価値をちゃんと理解していません。
自己否定感が強い人、自信がない人たちは「私なんかの言葉なんて役に立たない。」とか「私が言ったってたいしたことない。」とか思ってる人たちがおおい。
それは大体において勘違いだよ、人の言葉って結構影響しているよ。
といいたい。
それを怖がってだまるのではなく、意識的に使えるようにして豊かさの循環に変えて行きませんか。
相手も自分も嬉しくて元気になっていけるやりとりをしてみませんか。

「自分が変われば世界が変わる。」
といいますが、
私はひとまず私が生徒さんたち、日常での人たちに私が学んだ具体的なフィードバックを伝えるアクションを数年前から意識的にやるようにしました。
クラスではその大切さも一緒に、実践してロールモデルになればと自覚的にやるようにしました。

そしてその効果が徐々に現れてきています。

最近は色々な人から動画や投稿へのフィードバック、
私のやっていることへの感想やその後の報告など言語化して伝えてくれるようになる人が増えてきました。

嬉しいです。
私自身、自分のしていることのインパクトがよくわかっていないので、
やはり反応がないと「何かの役に立ってるのかな。」「おもしろいのかな」「いいのかなこれで」などと迷いがでてきます。
それでも1人でも「みたよー」と言ってくれる人がいるとそれを頼りに続けてきました。
それはきっとロールでもあるので、1人そういう人がいるということはもう少しそういう人はいるだろうと思って。
私が分かち合う種はどこの誰に届いて、どのような花となって咲くのかは風とプロセスに任せようと思って。

「何回も観てる。」「全部見てる。」「友達に紹介した。」などと嬉しいことが可視化されてきています。

そして最近はワールドワークLABOのチームでも感想を集めたところ、感想だけじゃなく、
やりとりのなかで色々な感想とフィードバックをきけて、それをチームが私にも教えてくれます。
本当に豊かな大きなお花畑がいつの間にかできていた。
そんなイメージの体験をしています。

だから、感想やフィードバック。質問やクレーム、スペシャルニーズ、そういうったものは全て相手に対する関わりです。
関わってくれることは嬉しい。そこには化学反応が起きます。

ぜひ、みなさんも周りの人たちとやってみてください。

「あなたのこれがよかった。なぜなら。」
「これが私にとってはこういう効果だった。」などと具体的に伝えてみてください。

色々なものが「ないこと」にされています。
言葉にすることで「あること」に変えて行きましょう。
うまく言えなくてもいいんです。
伝えようとするシグナルと気持ちは伝わるから。

そしてぜひやってみて、どうだったか。
私にも教えてください。

うまくいかなかったら一緒に考えましょう。
それは学びにしかなりません。

「人間の口と言葉は相手に自分の意思や思いを伝えるために授かったギフト。
使わないともったいないでしょう?
ダメ元でいってごらんなさい。大丈夫だから。」

私が16歳のころ、感情もフリーズさせて何も話さなかった頃、
ユング心理学研究所に留学していた日本人のカウンセラーが私に言ってくれたことです。
先生、私はこんなに話すようになりましたよ。

Kくん、改めて手紙をありがとう。そしてこのことをブログにすることを承諾してくれてありがとう。

Kくんだけじゃなく、あった時やメッセージやコメントなど様々な形で具体的なフィードバックをしてくれるみなさんにもいつも心から感謝しています。
いいことだけじゃなく、私が気づいていないことなどもどうか遠慮なく教えてくださいね。
どんなフィードバックでも私はウェルカムします。

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<クラウドファンドをやっています>

ワールドワークの可能性。
深層民主主義(ディープデモクラシー)はあらゆる声や感情は悪くないとする世界観。
深層民主主義をもっと広く伝えたい。世界にある小さな声に耳を傾けることの大切さ、それは自分の中にある小さな声に耳を傾けることでもあります。

一人一人がパワフルな存在なんだということを知って欲しい。

そんな想いでワールドワークの本を出したいと思うようになり、何年が経ったでしょう…
1年半前から本の出版に向けてのプロセスを始めました。
やっと完成予定が見えてきました。(現在も頑張って製作中です!)

そして先日、ついにその出版のためのクラウドファンドが始まりました。
すでにたくさんの方々から参加と応援のメッセージをいただき、
色々な方が拡散をしてくれています。
本当に嬉しいです。
ありがとうございます。
https://www.socialventurecrowd.com/projects/–6?locale=jp

プロセスワークやワールドワーク、深層民主主義の良さをぜひみなさんもこれを機に言葉にしてみてください。
周りの人に分かち合ってみる機会にしてみてください。

クラファンが終わってもディープデモクラシーを広げていく波は作り続けたいと思っています。
ぜひみなさんも一緒にその波をつくっていきましょう。